
日東化成では、社員教育の一環として、大学の著名な先生方や企業で活躍されている方々をお招きし、定期的な社内セミナーを行っています。
大学や企業での先端的な研究内容や、仕事の進め方などについて、外部から多くの刺激を受けることにより、社員の更なる成長と、研究活動の促進につなげるものです。
講師の先生から2時間の講演をいただき、研究成果だけでなくその過程における苦労話や考え方なども伺えるという、とても貴重な機会です。
また、このセミナー開催に向けて、若手社員を中心とした自主的な勉強会が開催され、年齢や部署に関係なく交流を深めています。

■講演会の様子
■講師の先生方一覧
- 第1回 吉田 潤一 教授 (京都大学大学院 工学研究科)
- 第2回 髙井 和彦 教授 (岡山大学大学院 自然科学研究科)
- 第3回 勝村 成雄 教授 (大阪市立大学 複合先端研究機構/関西学院大学 名誉教授)
- 第4回 馬場 章夫 教授 (大阪大学 理事・副学長)
- 第5回 鈴木 啓介 教授 (東京工業大学 理学院化学系)
- 第6回 友岡 克彦 教授 (九州大学 先導物質化学研究所)
- 第7回 鈴木 啓介 教授 (東京工業大学 理学院化学系)
- 第8回 松本 章一 教授 (大阪府立大学大学院 工学研究科)
- 第9回 中谷 和彦 教授 (大阪大学 産業科学研究所 所長)
- 第10回 柳 日馨 教授 (大阪府立大学 理学系研究科)
- 第11回 中川 佳樹 博士 (株式会社カネカ Performance Polymers Solutions Vehicle MS部長)
- 第12回 中村 正治 教授 (京都大学 化学研究所)
- 第13回 山田 光昭 博士 (大阪ガスケミカル株式会社 取締役常務執行役員CTO 兼 知的財産部長)
※所属・役職は講演当時のもの

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▶事前勉強会(若手社員中心)
▶講演会 2時間
▶質疑応答 1時間
▶懇親会
▶二次会(若手が講演者を囲み)
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■講演会参加者の一部
■懇親会の様子
第13回New!
▶講演日 |
2019.8.9(金) |
▶講演者 |
山田光昭 博士 - 大阪ガスケミカル株式会社 取締役常務執行役員CTO 兼 知的財産部長 |
▶タイトル |
「フルオレン光学材料事業の軌跡」 |
▶概要 |
コールタールの成分であるフルオレンを利用して、スマホやデジカメのカメラレンズ材料への挑戦と事業化への道のりの紹介、および、そのような経験に基づいたビジネスにおける成功の秘訣についての解説。 |
第12回
▶講演日 |
2019.3.8(金) |
▶講演者 |
中村正治 教授 - 京都大学 化学研究所 |
▶タイトル |
「化学資源を活用する有機合成化学~鉄と森で倖せな未来を~」 |
▶概要 |
鉄触媒を用いたクロスカップリング反応を中心に、各種選択的反応の研究紹介。
木質バイオマスを用いた変換プロセスの研究開発。研究における熱とチャレンジ精神の大事さの喚起。
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第11回
▶講演日 |
2018.8.24(金) |
▶講演者 |
中川佳樹 博士 - 株式会社カネカ Performance Polymers Solutions Vehicle MS部長 |
▶タイトル |
「末端官能性ポリマーの開発:MSポリマーとKANEKA XMAPについて」 |
▶概要 |
MSポリマーの紹介、および最先端技術である原子移動ラジカル重合を活用した高機能材料XMAP開発の成功秘話。 |
第10回
▶講演日 |
2018.3.23(金) |
▶講演者 |
柳日馨 教授 - 大阪府立大学 理学系研究科 |
▶タイトル |
「力量ある触媒反応とフロー系によるコンパクトな次世代化学製造プロセス」 |
▶概要 |
光触媒による位置選択的なC-H官能基化反応、固定床触媒を用いたフロー合成、フロー系での気液2相系カルボニル化などの紹介とこれらの事業化への期待。 |
第9回
▶講演日 |
2017.12.27(金) |
▶講演者 |
中谷和彦 教授 - 大阪大学 産業科学研究所 所長 |
▶タイトル |
「上手くいかない時、困難な課題に対峙した時に研究は進む(かも)」 |
▶概要 |
これまで行ってきた合成および反応開発研究を如何に実現し、問題を克服したか、研究開発に必要な心構えをその時の心理状態と共に、実際の経験を通して解説。 |
第8回
▶講演日 |
2017.8.25(金) |
▶講演者 |
松本章一 教授 - 大阪府立大学大学院 工学研究科 |
▶タイトル |
「ラジカル重合反応制御とポリマー材料設計」 |
▶概要 |
リビングラジカル重合、耐熱透明ポリマー材料、アクリル系易解体性接着材料、次世代型接着剤の開発についての経緯。 |
第7回
▶講演日 |
2017.3.24(金) |
▶講演者 |
鈴木啓介 教授 - 東京工業大学 理学院化学系 |
▶タイトル |
「有機合成化学:ハイブリッド天然物に学ぶ」 |
▶概要 |
オリジナルなピナコール型不斉転移反応や C-グリコシル化、光酸化還元反応などを用いたハイブリッド天然物の全合成。ベニバナの色素カルタミンに代表される日本にゆかりある機能性天然物全合成への挑戦。 |
第6回
▶講演日 |
2016.12.16(金) |
▶講演者 |
友岡 克彦 教授 - 九州大学 先導物質化学研究所 |
▶タイトル |
「1.化学物質管理の理念と実際 2.有機キラルケイ素分子の化学」 |
▶概要 |
ケイ素の特性を活かした新反応の開発と展開。また、物質管理システム開発の理念と実際について。 |
第5回
▶講演日 |
2016.6.3(金) |
▶講演者 |
鈴木啓介 教授 - 東京工業大学 理学院化学系 |
▶タイトル |
「ハイブリッド天然物に学ぶ:類比思考礼賛」 |
▶概要 |
予想外の結果や好奇心に触発された、先生ご自身の研究に基づく次世代研究者へのメッセージ。 助手着任後、最初に見出した不斉1.2-転位反応等を発展させ、「類比思考」を異質な組み合わせに展開させたハイブリッド天然物の全合成について。 |
第4回
▶講演日 |
2014.12.12(金) |
▶講演者 |
馬場 章夫 教授 - 大阪大学 理事・副学長 |
▶タイトル |
「有機スズから始まった研究と企業から移動した経験雑感」 |
▶概要 |
弊社と関係の深い、有機スズの研究から金属交換によるインジウムの化学への展開について。また企業人としての経験を基にした大学と企業の橋渡しについて。 |
第3回
▶講演日 |
2014.8.29(金) |
▶講演者 |
勝村成雄 客員教授 - 大阪市立大学 複合先端研究機構 / 関西学院大学 名誉教授 |
▶タイトル |
「しなやかな心と天然物合成の物語~研究テーマはどの様に生まれ、どのように発展したか~」 |
▶概要 |
海産天然物の合成に始まった研究が酵素阻害機構の解明を通して新しい反応への遭遇をもたらし、それが様々なアルカロイド天然物合成へと展開していった物語を、大学と企業の研究を比較させながら紹介。 |
第2回
▶講演日 |
2014.6.27(金) |
▶講演者 |
髙井和彦 教授 - 岡山大学大学院 自然科学研究科 |
▶タイトル |
「微量の不純物が反応を左右する?!~無機薬品はメーカー、ロットに気をつけよう~」 |
▶概要 |
微量不純物による意図せぬ触媒反応への遭遇。あるときは誤報、またあるときは発見のきっかけになる。新奇反応開発の物語と工業的生産における注意の喚起。 |
第1回
▶講演日 |
2014.1.7(火) |
▶講演者 |
吉田 潤一 教授 - 京都大学大学院 工学研究科 |
▶タイトル |
「フロー マイクロ リアクターの特性を生かした有機合成プロセス」 |
▶概要 |
日本でのフロー化学を立ち上げた第一人者の先生によるFlash Chemistry など新しい合成化学を可能にするフローマイクロリアクターについて、最新の結果と今後の期待を含んだ総合的解説。 |